3月30日、厚生労働省より
「職場のパワーハラスメント
防止対策についての検討会」の
報告書が開示されました。
この報告書では、
職場のパワーハラスメントを
構成する要素を整理し、
要因解消取組みについて
提示しています。
【職場のパワーハラスメントの要素(例示)】
1.優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
・職務上の地位が上位の者による行為
・同僚または部下による行為で、
当該行為を行う者が業務上
必要な知識や豊富な経験を有しており、
当該者の協力を得なければ
の円滑な遂行を行うことが困難であるもの
・同僚または部下からの集団による行為で、
これに抵抗または拒絶することが困難であるもの
2.業務の適正な範囲を超えて行われること
・業務上明らかに必要性のない行為
・業務の目的を大きく逸脱した行為
・業務を遂行するための手段として不適当な行為
・当該行為の回数、行為者の数等、
その態様や手段が社会通念に照らして
許容される範囲を超える行為
3.身体的もしくは精神的な苦痛を与えること
または就業環境を害すること
・暴力により傷害を負わせる行為
・著しい暴言を吐く等により、
人格を否定する行為
・何度も大声で怒鳴る、
叱責を執拗に繰り返す等により、
恐怖を感じさせる行為
・長期にわたる無視や能力に
見合わない仕事の付与等により、
就業意欲を低下させる行為
1〜3までの要素のいずれも
満たすものを職場の
パワーハラスメントの
概念として整理しています。
対策としては、
・職場環境の問題
⇒日常的な会話を心がけることや
定期的に面談・ミーティングの実施
・労働者個人の問題
⇒労働者の感情を
コントロールする能力、
コミュニケーションを
円滑に進める能力等の
向上を図ること
を提案しています。